40才以上の不定愁訴や更年期障害に対して東洋医学が強い

西洋医学と東洋医学の違いとは

【西洋医学】とは現代医学といわれるもので、患者さんの状態を科学的、局所的及び理論的に分析し、症状の原因となっている病巣や病因を排除する治療を行う医学です。身体診察や問診はもちろんですが、血液検査などの客観的なデータも駆使して診断を行います。

【東洋医学】とは経験的な医学であり、患者さんの状態を四診(望診・聞診・問診・切診)といわれる東洋医学的診察法を基に主観的に判断し、今ある状態を診断します。東洋医学における健康とは、季節やストレス及び生活環境に対し自己治癒力でバランスが取れている状態をいい、そのバランスが崩れた状態を「未病」といいます。治療は、漢方薬及び鍼灸・柔整などがあり、体の状態に合わせて治療法を選択し、もともと取れていたバランスを取り戻すよう働きかけます。

治療において、西洋医学と東洋医学は、得意とするところが大きく違います。

【西洋医学】は、患者さんの症状や経過及びバイタルサインといわれる血圧・脈拍・体温・診察で得られる所見(お腹を押すと痛いなど)、血液検査やレントゲンなどの画像診断機器を用いた検査の結果を総合して可能性のある疾患を絞っていき、病気の診断を行います。そこで得られた診断を基に、原因となっているものに対する治療薬を投与することで治療を行います。つまり、科学的根拠をもって原因を排除することが治療になります。西洋医学は、こういった原因のはっきりした病態を得意とします。

それに対して【東洋医学】は、患者さんの状態が健康な状態からどのようにバランスを崩しているかを独自の診察法を用いて判断し、その崩れたバランスを是正するために漢方薬や鍼灸治療・柔整治療を用いて治療します。体を健康状態に戻すための自己治癒力を高めることが治療なので、原因のはっきりしない病態に対しても有効な場合があります。

西洋医学と東洋医学はそれぞれに得手不得手があるので、その特徴を活かして使い分けたり、組み合わせたりする必要があります。体の異変を感じたときは最初にしっかりと西洋医学的に診察や検査を行い、特段異常が無かったときは東洋医学の出番でしょう。
以上が、西洋医学と東洋医学の違いになります。

不定愁訴(ふていしゅうそ)

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉をご存じですか?

日常会話の中ではほとんど耳にしない「愁訴」というこの言葉には、「苦しみや違和感を口に出して訴えること」という意味があり、「原因がはっきりわからないけれど、なんとなく体調が悪い」といった状態のことを「不定愁訴」といいます。

体調不良を感じて病院で診察・検査を受けても、特に異常は見つからず不調の原因がわからない……。

実は、こうした症状を感じている人は多いのです。

不定愁訴によくみられる症状は?

具体的な症状や、期間・頻度は人それぞれです。ひとつの症状が長い期間続く人もいれば、複数の症状が不定期にあらわれる人もいます。
よくある症状としては、カラダのだるさ、頭痛、冷え、便秘、めまい、むくみなど、全身にあらわれる身体的な不調や、わけもなくイライラする、気分が落ち込む、眠れないなどの精神的な不調があります。

不定愁訴の多くは自律神経の崩れから

不定愁訴は、心身のストレス、不規則な生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどが要因となり、自律神経のバランスが崩れたときにあらわれることが多いといわれています。そのほか、何らかの病気が原因で起こるケースもあります。

症状は年齢、性別を問わずあらわれますが、ホルモンバランスの乱れが原因であらわれるケースは、男性よりも女性に多い傾向がみられます。その理由は、女性のカラダがホルモンバランスの影響を受けやすいため、内臓、血管、呼吸、体温など体内のさまざまな機能を調節する自律神経バランスの崩れにつながり、不調を引き起こすと考えられています。

更年期障害

更年期障害とは?東洋医学の古典には、女性の身体は7歳・14歳・21歳・・・と7の倍数の年齢で、身体に変化が訪れると書かれています。49歳頃には気血が不足し始めるため閉経を迎えることになり、この前後に更年期障害の様々な症状が現れます。

「閉経」とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。
気血の不足が穏やかであればあまり悩まされずに済みますが、不足しがちな人ほど症状が強く現れます。同時期に更年期に差し掛かった人でも、症状の現れ方に個人差があるのはそのためです。

更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことですが、その上に加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。

更年期障害の症状は大きく3種類に分けられます

①血管の拡張と放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

②その他のさまざまな身体症状
めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

③精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など

更年期障害と東洋医学治療

更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。
不定愁訴同様に、まずは病院等で医師による診察・検査をしっかり受診したうえで
特に所見が無ければ東洋医学の治療をおススメします。

妙蓮寺整骨院では、漢方処方と鍼灸マッサージ治療による治療を行なっております。

鍼灸マッサージ治療により気血の不足を補ってあげれば、更年期の身体の変化が緩やかになり、つらい症状からも解放されてゆくと考えられます。

初回限定メニューあります!

妙蓮寺整骨院では、地域の皆さまに当院の施術をご体験していただきたく、「初回限定メニュー」をご用意しております。
肩こりや腰痛などお身体に不調を抱えている方、最近疲れがたまっている方、ぜひこの機会に本格的な施術をご体験ください。

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